皮のバッグ、着物の襦袢の半襟

洋装の時のバックについてです。

長いこと、黒で華美でなければ何でもよいだろうという認識でおりました。
ある親戚の葬儀に出席した時のことですが、ブランド品でもない、ごく普通の革製の小さめのバッグを持って行ったところ、式の最中に一人のややうるさ型の伯母の視線を感じました。

式が終わって帰ろうとしたときに、その伯母から葬儀の時には「布製」を持つものだと、やんわりと指摘されて、焦りました。
「わあ、知りませんでした」と素直に弁解したところ、冷たい視線が返ってきたような・・・

なるほど、周りを見渡すと、革製ではなく布製のバッグを持っている人がほとんどでした。
初めて知ったので、恥ずかしかったです。

母が亡くなった後の親戚の葬儀に、父と参列したときのことでした。
もっと母によく聞いておけばよかった、と後悔しました。

また、その亡くなった母の葬儀の時のことですが、自分の親ですから和服を着たほうがよいと言われ、ちょうど母のものがあったので着ることにしました。

和服はそれまでに何度かは着たことがありましたが、すべて母任せで、小物など、必要なものは母がそろえてくれました。

そのときのうろ覚えの記憶で、着物、帯、帯揚げ、帯留、襦袢、草履、バック肌着、足袋と必要なものは何とか引っ張り出して準備完了と、ほっと一息つきました。

そして駆けつけてくれた、年上のまた従妹に確認してもらったところ、「襦袢の襟は?」と聞かれ、何のことか分からず、「はっ?」と言いよどんでしまいました。

「半襟よ、半襟が付いてないわ」と言われて、そういえば着物を着るときには、襦袢に何か縫い付けてもらっていたわ、とやっと思い出しました。

箪笥の中をひっかきまわりして、それらしきものを探し当てたはよいけれど付け方が分かりませんでしたが、着物に詳しいまた従妹が笑いながら付けてくれて本当に助かりました。

葬儀代も結構かかりました。
我が家の生活費がギリギリの状態だったので、そんなに急なお金を用意することができず、専業主婦でも借りられるローンを利用することにしました。
何かと初めてのことだらけで、あたふたしましたが、何とか無事にご葬儀が終わってホッとしました。

しかし、あの時半襟を彼女に見てもらわなかったら、母の葬儀を台無しにしていたかもしれませんでした。

この時のことも一因となり、数年前から着付けを習い始め、今は着物に魅せられ、面倒ではありますが半襟も自分で付けられるようになりました。